ロードバイク用パワーメーターおすすめ10選|必要な人と種類を比較
パワーメーターを付けると練習が変わる、とはよく聞きますよね。でも、ペダル型なら10万円を超えるものもある買い物です。本当に自分に要るのか、ペダル型とクランク型のどちらにするのか、片側だけ測るタイプで足りるのか。迷うところがいくつもあると思います。
結論を先に書いておくと、パワーメーターは速く走るための必須品ではありません。ただ、出力を基準に練習の強さやペース配分を管理したい人には、かなり頼れる道具です。選ぶなら、私は価格より先に、手持ちのクリートとクランクに付く方式から絞ります。
この記事では、ガーミン・ファベロ・4iiii・シマノなどメーカー公式の仕様と、トレーニングの専門サイトの解説を確かめて、2026年10月時点の価格の目安とあわせて選び方を整理しました。
価格はセールや為替で動きやすいので、記事の金額は目安にとどめて、買う前に販売ページで最新の表示を見ておくと安心です。

- 手持ちのクリートとクランクから選ぶ、用途別のおすすめ10機種
- パワーメーターが必要な人と、急がなくていい人の見分け方
- ペダル型・クランク型・スパイダー型の違いと、片側計測で足りるかの判断
- 後付けする前の適合チェックと、2026年10月時点の価格の目安
ロードバイク用パワーメーターのおすすめを比較

安くない買い物なので、どれを選べば外さないのかは気になるところ。ここでは、用途別に選んだ10機種を、方式ごとの比較表と一緒に見ていきましょう。
おすすめはクリートとクランクで決まる

ロードバイク用パワーメーターのおすすめは、手持ちのクリートとクランクで決まります。シマノのSPD-SLのペダルを使っているならペダル型、いまのクランクを活かすなら左クランク型、クランクごと替えるならクランク一体型やスパイダー型が候補。
性能の数字をいくら見比べても、自分の車体に付かなければ意味がないんですよね。迷ったときの目安を、使い方ごとに分けるとこんな感じ。
- 1台目でまず試したい・複数の車体で使い回したい:ペダル型の片側計測(ガーミン Rally RS110、ファベロ Assioma PRO RS-1)
- 左右の脚の差まで見たい:ペダル型の両側計測(Rally RS210、Assioma PRO RS-2)
- シマノのクランクを活かして片側から始めたい:4iiii PRECISION 3+(左クランク)
- DURA-ACEの12速で組む:シマノ FC-R9200-P(左右を測るクランク一体型)
- SRAMのロードコンポーネント:SRAMのAXSパワーメーター(チェーンリング一体型・スパイダー型)
どれが高性能かより、自分のクリートとクランクに付くかで絞るほうが外しにくいです。
そもそも練習でパワーの数字を使う予定がまだないなら、買うのは少し待ってもいいと思います。その見分け方は、次の章でくわしく書きますね。
用途別おすすめ10機種の比較表

候補の10機種を、計測の方式、左右の測り方、メーカー公称の精度、電源と稼働時間、買う前に見ておきたい点で比べてみます。順位表ではなく、用途から選ぶための表として見てください。
| 用途の目安 | モデル(方式) | 左右の計測 | 公称精度 | 電源・稼働時間 | 買う前に見る点 |
|---|---|---|---|---|---|
| SPD-SLで1台目・複数台で共有 | ガーミン Rally RS110(ペダル) | 片側 | ±1% | 充電式・約90時間 | あとで両側にするか(別売のセンサーで両側にできる) |
| SPD-SLで左右差も見たい | ガーミン Rally RS210(ペダル) | 両側 | ±1% | 充電式・約90時間 | 耐荷重量105kg、表示する端末 |
| SPD-SLで段階的に導入 | ファベロ Assioma PRO RS-1(ペダル) | 左のみ | ±1% | 充電式・最大160時間 | 専用キットでRS-2に変えられる |
| SPD-SLで左右を計測 | ファベロ Assioma PRO RS-2(ペダル) | 両側 | ±1% | 充電式・最大160時間 | 対応クリート、サイコンの接続方式 |
| シマノのクランクを活かす | 4iiii PRECISION 3+(左クランク) | 左のみ | ±1% | ボタン電池(CR2032)・最大800時間 | クランクの型番と長さ |
| シマノのクランクで左右を計測 | 4iiii PRECISION 3+ PRO(左右クランク) | 両側 | ±1% | ボタン電池(CR2032)・最大550時間 | 右側のセンサーとフレームの干渉 |
| DURA-ACEの12速で組む | シマノ FC-R9200-P(クランク一体) | 両側 | ひずみゲージ精度1.5%未満※ | 充電式・最大226時間 | 12速用、クランク長、BB |
| SRAMのロード(フロント2枚) | SRAM RED AXS PM-AXS-KITR-E1(チェーンリング一体) | 合計を計測(左右バランスの表示あり) | ±1.5% | 公式ページで確認できず | 対応する駆動系、チェーンリングの取り付け規格 |
| 対応するSRAMのクランク | SRAM AXS Power Meter Spider PM-AXS-SPDR-D1(スパイダー) | 合計を計測 | ±1.5% | ボタン電池(CR2032)・約200時間 | 取り付け規格とモデルの世代 |
| Mageneのクランクで組む | Magene P515 Spider(スパイダー) | 合計を計測(左右バランスの表示をうたう) | ±1% | 充電式・最大380時間 | Magene PES・TEOクランク専用 |
出典:ガーミン・Favero・4iiii・シマノ・SRAM・Mageneの公式製品ページと資料(2026年10月21日確認)をもとに作成。精度と稼働時間はメーカー公称で、同じ条件で測った実測の比較ではありません。
※シマノの「ひずみゲージ精度」は、センサー部品の精度を表す数字です。他社が示すパワーの精度(±1%など)とは物差しが違うので、横に並べて優劣を決めないほうがいいですね。
±1%と±1.5%の差も同じで、測る条件がそろっていない以上、この数字だけでは順位を付けられません。Faveroの稼働時間も、今の製品ページは最大160時間、2025年公開の比較資料は「最低60時間」と表記が分かれていました。
電池の時間は、気温や使い方で大きく変わる数字。目安として見ておくのが無難です。
SPD-SLならガーミンかファベロのペダル型

シマノのSPD-SLクリートを使っているなら、ペダルを交換するだけで付けられるペダル型が第一候補。クランクに手を入れずに済みますし、2台目のロードバイクにも付け替えやすいんです。
ガーミンのRally RS110は片側のペダルにセンサーがある片側計測、RS210は左右のペダルにセンサーを持つ両側計測。どちらもSPD-SL対応で、メーカー公称の精度は±1%。充電式で約90時間使え、15分の充電で約12時間分走れるとされています。
RS110は、別売のセンサーを足せば両側計測にできます。パワーとケイデンスの関係などのフォースデータは、対応するガーミンのサイコンかスマートウォッチで見る仕様。2026年10月時点の公式サイトの表示価格は、RS110が100,800円、RS210が138,000円(税込)でした。
ファベロのAssioma PRO RS-1は左ペダルだけにセンサーがある片側計測、RS-2は左右それぞれにセンサーを持つ両側計測です。どちらもSPD-SL対応で、純正のシマノSM-SH10・SM-SH11・SM-SH12のクリートに対応しています。
公称の精度は±1%、防水はIP67。RS-1は、専用のアップグレードキットでRS-2に変えられます。日本円の定価はメーカーの公式ストアで確かめられませんでしたが、Assioma PRO RS-2はAmazon.co.jpが販売元のページがあり、在庫と価格はそこで確かめられます。
ペダル型で見落としやすいのが、足の位置の変化。たとえばRallyのペダルの幅(Qファクター)は53mmで、2mmのワッシャーを入れると55mmになります。いまのペダルと幅が違えば、足の置き場所が少し変わるかもしれません。
クランク型・スパイダー型のおすすめと付く車体

SPD-SL以外のペダルを使っている人や、ペダルの好みを変えたくない人は、クランク側で測る方式が候補になります。こちらは、車体のクランクやBB、フレームの形との相性で答えがほぼ決まります。
シマノのクランクなら、4iiiiのPRECISION 3+が分かりやすい選択肢。左クランクにセンサーが付いた片側計測で、メーカー公称の精度は±1%、ボタン電池(CR2032)で最大800時間です。左右を測るPRECISION 3+ PROは、最大550時間とされています。
ただし、クランクの型番と長さが合うモデルを選ばないと付きません。両側のPROは、右側のセンサーがフレームと干渉する場合があると4iiiiのFAQが案内しています。対応するクランクでも、フレームの形しだいで付かないことがある、というのは覚えておきたいですね。
DURA-ACEの12速で組むなら、シマノのFC-R9200-P。左右を測るクランク一体型で、充電式で最大226時間使えます。2×12速のDURA-ACE用なので、11速の車体にそのまま付く部品ではありません。
SRAMのロードコンポーネントなら、チェーンリングと一体になったRED AXSのパワーメーターキットや、スパイダー型のAXS Power Meter Spiderが候補です。公称の精度はどちらも±1.5%で、スパイダーはボタン電池(CR2032)で約200時間。
SRAMの2つは、チェーンリングの取り付け規格とモデルの世代を合わせる必要があります。いまのクランクの型番を控えてから選べば、取り違えを防げますよ。
Mageneのスパイダー型P515は、公称±1%・充電式で最大380時間。スパイダー単体はMagene製のPES・TEOクランクと組み合わせる前提なので、シマノやSRAMのクランクにそのまま付くとは考えないほうがよさそうです。
なお、後輪のハブで測るハブ型という方式も以前からあります。ただ、国内で買える現行品をメーカーの資料で確かめられなかったので、今回の候補からは外しました。
パワーメーターはいらない?必要な人の見分け方

高い道具だけに、値段に見合うのかは迷いますよね。何が測れて、練習の何が変わるのか。そこを知ってから決めても、遅くはありません。
買っただけでは速くならない理由

パワーメーターは、ペダルを踏む力と回転数から、いま何ワット出ているかを測る計器です。風や勾配で変わる速度と違い、自分の出力そのものを数字で見られるのが特徴。
ただ、計器を付けただけで脚力が上がるわけではありません。数字を見て練習の強さを決め、記録を振り返ってはじめて意味が出ます。トレーニングの専門サービスTrainingPeaksの解説も、買うこと自体より、データの読み方と使い方が大事という立場でした。
よく使われるのが、FTP(1時間ほど続けられる上限の出力の目安)を基準にする方法。TrainingPeaksの解説では、FTPから強度のゾーンを決め、練習の強さを管理するやり方が紹介されています。
同じ解説には、20分間の全力走の平均パワーに0.95を掛けてFTPを推定する方法も載っています。ただしこれは推定のひとつ。体調や測り方で変わるので、1回のテストで実力を決めつけず、同じ条件で時々測り直すくらいがちょうどいいかも。
ゾーンが決まると、「この強さで何分」と練習の中身を数字で決められます。坂でも向かい風でも同じ強さを保ちやすく、ロングライドでは前半に飛ばしすぎるのを防ぐ目安にもなりますよ。
ケイデンスや坂の走り方といった基本は、ロードバイクのトレーニング入門で先に押さえておくと、パワーの数字もぐっと読みやすくなるはず。
心拍計だけでは足りないのか

心拍計を持っている人なら、「心拍で十分では?」と思いますよね。心拍とパワーは測っているものが違うので、完全な代わりにはなりません。
パワーは、ペダルにかけた出力そのもの。心拍は、その運動に体がどう反応しているかを表す数字です。同じ出力で走っていても、暑さや疲れ、体調によって心拍は上下します。
また、心拍は強く踏み始めてから数字が追いつくまでに時間差が出やすいもの。短いダッシュのような練習では、心拍だけで強さをそろえるのは難しくなります。
とはいえ、心拍計がむだになるわけではありません。パワーは「どれだけ出したか」、心拍は「体がどれだけきつかったか」。両方そろうと、同じ出力なのに心拍が低い日は調子がいい、といった読み方もできるんです。
パワーメーターを買う前の段階なら、心拍や体感のきつさで強度を決める練習から始めても大丈夫です。そこで物足りなさを感じたら、パワーメーターに進むタイミングかもしれません。
必要な人と急がなくていい人の分かれ目

要るかどうかを分けるのは、走力のレベルより「数字を使う予定があるか」だと私は思います。目安として、この先8週間ほどで週に1〜2回は強度を決めた練習をするか、走った記録を見返すかを考えてみてください。
これは医学的な基準ではなく、買ったのに使わずに終わるのを防ぐための目安です。当てはまる項目が多いほうを見てみましょう。
- あると変わる人:ヒルクライムやレースでタイムを縮めたい/インターバルなど強度を決めた練習をしたい/ロングライドで前半に飛ばしすぎて後半に失速しがち
- 急がなくていい人:景色や寄り道を楽しむ週末のサイクリングが中心/走った記録を見返す習慣がない/タイヤやウェアなど、先に替えたいものがある
使っている人の声から見えること
- 導入前は気になっていたが、数値の感覚がつかめると、意図した練習のとき以外はあまり見なくなったという声
- 練習に使わないなら、高い両側より片側や手ごろなスパイダー型で十分という意見
- 片側でもFTPや負荷の管理に使えるのか、という相談が多い
- 片側の計器とローラー台のワット数が合わずに戸惑ったという報告もある
出典:Yahoo!知恵袋の質問と回答(2023年8月)、海外の掲示板Redditのr/cycling(2026年8月)とr/Velo(2026年4月)の投稿。個人の感想で、すべての人に当てはまるわけではありません。
ロングライドのペース配分に悩んでいる人には、パワーの数字がいちばん分かりやすく効くところかもしれません。距離に向けた準備や走り方は、ロードバイクで100km走るための準備にまとめています。
種類と片側・両側計測の違い

パワーメーターは、どこで力を測るかで性格ががらっと変わります。付け替えやすさや、左右を別々に測れるかどうかも、測る場所しだい。3つの方式と、片側・両側の違いを比べてみます。
ペダル・クランク・スパイダーの違い

力を測る場所は、主にペダル、クランクアーム、クランクの根元(スパイダー・チェーンリング)の3か所。測る場所が違うと、付け替えやすさや、車体を選ぶかどうかが変わってきます。
| 方式 | 測る場所 | 付け替え | 左右の計測 | 買う前に見る点 | この記事の例 |
|---|---|---|---|---|---|
| ペダル型 | ペダル | ペダル交換だけ。別の車体にも移しやすい | 片側と両側のモデルがある | クリートの規格、ペダルの幅 | Rally RS110・RS210、Assioma PRO RS-1・RS-2 |
| 左クランク型 | 左のクランクアーム | 左クランクの交換か取り付け作業 | 左だけ(左の値から合計を推定) | クランクの型番と長さ、フレームとのすき間 | 4iiii PRECISION 3+ |
| 左右クランク型・クランク一体型 | 左右のクランク | クランクセットの交換 | 左右を別々に計測 | 変速の段数、クランク長、BB | 4iiii PRECISION 3+ PRO、シマノ FC-R9200-P |
| スパイダー型・チェーンリング一体型 | 右クランクの根元(チェーンリング付近) | クランクやチェーンリングの交換 | 左右の合計を計測 | チェーンリングの取り付け規格、専用クランクか | SRAM AXS、Magene P515 |
出典:ガーミン・Favero・4iiii・シマノ・SRAM・Mageneの公式製品ページとFAQ(2026年10月21日確認)をもとに作成
ペダル型のいちばんの長所は、付け替えのしやすさ。ペダルを外せば別の車体に移せるので、ロードバイクを2台持っている人や、ローラー台用の自転車と共有したい人に向いています。
クランク型とスパイダー型は、クランクやチェーンリングに組み込まれるぶん、ペダルは好きなものを選べます。その代わり、変速の段数やBB、フレームの形との相性は避けて通れません。
スパイダー型は、左右の合計をまとめて測るのが基本。メーカーが左右バランスの表示をうたっていても、左右に別々のセンサーがあるとは限らないので、そこは注意してくださいね。
電源の違いも、使い始めてから効いてきます。4iiiiやSRAMのスパイダーはボタン電池(CR2032)、ガーミン・ファベロ・シマノ・Mageneは充電式。ボタン電池は数百時間ごとの交換で済み、充電式は電池を買い足さずに済む代わりに、乗る前の充電忘れが落とし穴になります。
片側計測で十分な人と両側を選ぶ人

左側だけを測るタイプは、左脚の出力を2倍して全体の出力を推定します。左右の脚がほぼ同じ力で踏んでいれば、合計の値もほぼ合うという考え方。
左右の踏む力に差があると、片側計測の合計はその差の分だけずれます。どのくらいずれるのかを、計算例で見てみましょう。
| 実際の左右の配分 | 左の値×2で出る合計 | 実際との差 |
|---|---|---|
| 左50%・右50% | 100% | なし |
| 左48%・右52% | 96% | −4% |
| 左45%・右55% | 90% | −10% |
| 左52%・右48% | 104% | +4% |
| 左55%・右45% | 110% | +10% |
※当サイトの計算例で、メーカーの実測値ではありません。
メーカー公称の「±1%」は、センサーが測った値の誤差の話です。左右差による片側計測のずれとは別のものなので、「精度±1%だから片側でも誤差は1%以内」とは考えないほうが安全ですね。
それでも、片側計測が役に立たないわけではありません。同じ機材で測った数字どうしを日ごとに比べる使い方なら、練習の変化は追えます。FTPを測って強度を決める用途なら、私は片側から始めるので十分だと思います。
両側を選ぶ価値があるのは、左右差そのものを知りたい人や、ペダリングの細かい指標まで見たい人。ガーミンのRS210なら、左右のバランスやパワーフェーズ、立ちこぎと座りこぎの時間なども記録できます。
迷うなら、あとから両側にできるモデルを選ぶのも手。Rally RS110は別売のセンサーで、Assioma PRO RS-1は専用キットで両側計測に変えられます。
Redditのr/Velo(2026年4月)には、片側の計器とスマートトレーナー(ローラー台)の数字が合わずに戸惑った、という投稿もありました。校正の状態や測る位置、左右差が重なって出る差かもしれないので、どちらかの故障だとすぐに決めつけないほうがよさそうです。
後付けする前の適合チェックと価格の目安

注文してから「付かなかった」と気づくのは、いちばん避けたい失敗です。買う前に見る順番と、価格の目安や買う場所を、最後にまとめて確かめておきましょう。
クリート・クランク・サイコンの順に確かめる

後付けで起こりやすいのは、規格の取り違え。とくにクリートとクランクは、見た目が似ていても規格が違えば付きません。確かめる順番を決めておくと、取り違えはかなり防げます。
注文前に確かめる6つ
- クリートの規格:SPD-SL・LOOK KEO・SPD・Speedplayは別物
- ペダルの取り付け:ペダルの幅が変わらないか、クランクに当たらないか
- クランク:型番・長さ・変速の段数(FC-R9200-PはDURA-ACEの2×12速用)
- フレームとBB周り:センサーがフレームに当たらないか
- 表示する端末:ANT+かBluetoothか、見たい指標まで表示できるか
- 校正と総額:校正の手順と、クリートや工賃、充電や電池の手間まで含めた予算
クリートは、同じシリーズでも型番で分かれています。ガーミンのRallyならRSがSPD-SL、RKがLOOK KEO、XCがSPD用。ファベロのAssioma PRO RSはSPD-SL用です。いま使っている靴のクリートと型番まで見比べておけば、まず間違えません。
サイコンは、「つながる」と「見たい指標が出る」が別の話。パワーとケイデンスは表示できても、左右のペダリングの細かい指標は対応機種が限られることがあります。ファベロのFAQでも、Cycling Dynamicsのような上級の指標の表示には、ANT+での接続が必要と案内されていました。
取り付けは、ペダル型ならペダル交換とほぼ同じ作業。ただ、ペダルやクランクは走行中に大きな力がかかる部品です。締め付けはメーカーの指定トルクを取扱説明書で確かめ、自信がなければ自転車店に任せましょう。
トルクを数字で管理したい人は、ロードバイク用トルクレンチの選び方も参考になるかも。
校正の手順も、機種ごとに違うのが厄介なところ。ガーミンのRallyは自動の校正機能を持つ一方、取扱説明書では定期的な校正が必要とされています。4iiiiは、走る前のゼロオフセット(力がかかっていない状態を0にそろえる操作)の手順を案内しています。
価格の目安と買う場所・中古の注意

価格は変わりやすいので、ここで挙げるのはメーカー公式で確かめられた表示だけ。2026年10月時点のガーミン公式サイトでは、Rally RS110が100,800円、RS210が138,000円(税込)でした。
2025年9月の発売時の公表価格は、RS110が107,800円、RS210が174,900円。とくに両側のRS210は大きく下がっていて、発売当時の記事の値段で比べると判断を誤りそう。最新の価格は、公式サイトで確かめてくださいね。
ファベロ・4iiii・シマノ・SRAM・Mageneの日本円の定価は、今回メーカー公式では確かめられませんでした。販売店ごとに価格も在庫も変わるので、型番とクランク長、クリートの規格までそろえてから比べるのが基本です。
予算は、本体だけで考えないのがコツ。ペダル型ならクリートの買い足し、クランク型やスパイダー型なら取り付けの工賃や、チェーンリング・BBの交換が要る場合もあります。充電やボタン電池の交換といった手間も、長く使うほど効いてくるもの。
型番が決まったら、パワーメーターを扱う自転車店か通販で探すことになります。ワイズロードのオンラインストア
にはパワーメーターの売り場があり、ペダル型とクランク型に分けて並んでいます(2026年10月時点)。
Rally RS110やAssioma PRO RS-2、Mageneのスパイダー型など、この記事で挙げた方式を見比べやすい売り場です。取り付けまで相談したい人は、近くの自転車店で在庫と工賃を聞いてみるのもいいかもしれません。
ガーミンのRallyは、Amazonでも日本正規品の扱いがあります。AmazonのRally RS110の商品ページで、在庫と販売元を確かめてから選ぶと安心です。出品者によって保証の扱いが違うことがあるので、そこもあわせて見ておきましょう。
中古の11速シマノクランクは点検の対象か確かめる
シマノは、2019年7月より前に作られた11速の接着式ホローテックIIロードクランク(ULTEGRA FC-6800・FC-R8000、DURA-ACE FC-9000・FC-R9100・FC-R9100-P)を対象に、点検と交換を案内しています。
他社のパワーメーターを後から付けたクランクも、点検の対象です。中古でこれらのクランクや、そこに付いたパワーメーターを選ぶなら、クランク裏の製造記号を確かめ、点検を受けられるか販売店に聞いてからにしましょう。
走行中の異音やきしみ、ひびが気になるときは、乗らずに点検に出すのが安全です。出典:シマノの案内(英語)(2026年10月26日確認・受付の終了日の記載なし)。日本の問い合わせ先はシマノ品質管理センターです。
中古のパワーメーター自体も、選択肢にはなります。ただ、電池の持ちや防水の状態、センサーの不調は外から見えにくい部分。保証が残っているか、型番の世代が新しいかも合わせて確かめておくと安心です。
パワーメーターのよくある質問

ロードバイクにパワーメーターは必要ですか?
速く走るための必須品ではありません。この先8週間ほどで、週に1〜2回は強度を決めた練習をする、走った記録を見返すといった使い道があるなら、買う価値は大きいです。まだ予定がなければ、心拍や体感のきつさで強度を決める練習から始めても遅くありません。
片側だけ測る手ごろなモデルでも練習に使えますか?
使えます。同じ機材で測った数字どうしを比べる使い方なら、FTPの変化や練習の強さは追えます。ただし左脚の値を2倍して合計を推定するため、左右差があるとその分ずれます。迷うなら、Rally RS110やAssioma PRO RS-1のように、あとから両側にできるモデルを選ぶのも手です。
パワーメーターは自分で取り付けられますか?
ペダル型は、ペダル交換とほぼ同じ作業で付けられます。ただ、締め付けはメーカーの指定トルクを取扱説明書で確かめる必要があります。クランク型やスパイダー型は、クランクの型番や長さ、BBやチェーンリングの規格まで関わるので、自信がなければ自転車店に相談するのが安全です。
中古のパワーメーターを買っても大丈夫ですか?
選択肢にはなりますが、電池の持ちや防水の状態、保証の有無、型番の世代を確かめてからにしましょう。2019年7月より前に作られた11速のシマノ製クランク(FC-R9100-Pなど)や、そこに付いたパワーメーターは、シマノの点検・交換の対象か確かめておくと安心です。
まとめ:ロードバイク用パワーメーターは適合で選ぶ

パワーメーターは、速く走るための必須品ではありません。ただ、出力を基準に練習の強さやペース配分を管理したい人には、ほかの道具では代わりにくい価値があります。
選ぶときは、価格より先に、手持ちのクリートとクランクに付く方式から絞ること。そのうえで、片側で始めるか両側にするか、表示するサイコンが見たい指標に対応しているかを確かめます。
- SPD-SLのペダルなら、ガーミンのRallyかファベロのAssioma PRO RS
- シマノのクランクを活かすなら4iiii、DURA-ACEの12速ならFC-R9200-P
- SRAMならAXSのパワーメーター、MageneのP515は自社のクランクと組み合わせる
型番まで決まったら、価格はその日の公式サイトや販売店の表示で比べてみてください。中古の11速シマノクランクを選ぶときは、点検の対象かどうかも忘れずに。
