ロードバイク用ボトルとボトルケージのおすすめ|保冷と組み合わせ方
ロードバイク用のボトルを探していると、保冷の強さばかりに目が行きがちですよね。でも、本当に迷うのは「どれがいちばん冷たいか」より、「手持ちのケージに入るか」「走りながら飲めるか」のほうかもしれません。
保冷ボトルを買ったのにケージにきつくて入らない、背が高くてフレームから抜けない、という失敗は、ボトルとケージを別々に選んだときに起こりやすいんです。答えから書いてしまうと、ボトルとケージはセットで選ぶのがいちばん失敗しにくい、というのが私の考えです。
この記事では、ELITE・キャメルバック・サーモスなどの公表値と取扱説明書を2026年10月に見直して、ボトルとケージの組み合わせ方を1本にまとめました。
ケージに入るかどうかは、ボトルの外径とケージの対応径を見れば、買う前にかなり見当がつきます。手持ちのケージの型番を手元に置いて読むと、選びやすいかもしれません。

- 飲み方とフレームで決める、ボトルとボトルケージのおすすめの組み合わせ
- 保冷ボトルの断熱の違いと、保冷時間の数字の読み方
- ボトルの外径とケージの対応径の照らし合わせ方、横抜きケージの選び方
- サーモスの自転車用ボトルの注意点と、長く清潔に使える洗い方
ロードバイクのボトルとボトルケージのおすすめ

おすすめを選ぶ前に決めておきたいのは、走りながら飲むのか、止まって飲むのか。飲み方とフレームの大きさごとに、合う組み合わせから見ていきましょう。
結論:飲み方とフレームで選ぶ3つの組み合わせ

走りながらこまめに飲むなら、握って飲める保冷スクイーズボトルと、外径74mmのボトルに合わせたケージの組み合わせが基本です。冷たさを長く保ちたいなら真空断熱のボトルを止まって飲む前提で選び、小さいフレームには横から抜けるケージを合わせます。
| 飲み方・車体 | ボトルの例 | ケージの例 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 走りながら握って飲む | ELITE Ice Fly(500・650ml)、キャメルバック ポディウム チル・アイス | ELITE Custom Race Plusなど、外径74mmのボトル用 | 保冷の表示はIce Flyで最大2.5時間。真夏の長いライドで同じだけ持つとは限らない |
| 冷たさ優先で、止まって飲む | サーモス FJP-601、キャメルバック ポディウム ステンレス 650ml | ボトルの太さを実物で確かめてから選ぶ | FJPは取扱説明書で走行中の使用を禁止。本体だけで200gを超える重さ |
| 小さいフレーム・背の高いボトル | 500〜620mlの背の低いボトル | Specialized Zee Cage II Leftなど、横から抜くケージ | 抜ける向きは付ける場所で変わる |
ボトルとケージは別々に選ぶより、「どう飲むか」と「フレームの大きさ」から組み合わせで決めたほうが、買ったあとの「入らない」「抜けない」を防げます。
長い距離を走る日は容量を優先し、夏の街乗りや休憩しながらのサイクリングが中心なら保冷タイプを選ぶ。この分け方も覚えやすいかなと思います。容量の決め方は、この章の最後で詳しく書きますね。
どの組み合わせでも、買う前に見ておきたいのは、ボトルの外径と高さ、ケージの対応径、フレームの台座の位置の3つ。保冷力の数字だけで選ぶと、ここで引っかかりやすいんです。
毎日使うなら、飲み口まわりを分解して洗えるかも大事なポイント。製品ごとの洗い方の違いは、記事の後半で取り上げています。
握ってすぐ飲むなら保冷スクイーズボトル

スクイーズボトルは、樹脂のやわらかい本体を握って中身を押し出すタイプ。片手で飲み口を開けて、握るだけで飲めるので、ロードバイクのボトルではいちばんよく見かける形ですよね。
保冷タイプの定番が、ELITEのIce Fly。本体は空気の層と軽い断熱層を挟んだ二重構造で、メーカーの表示では最大2.5時間、冷たさを保ちます。飲み口はプッシュプル式で、ねじ込みの保護キャップ付き。
2025年版の資料では、500mlが外径74mm・高さ228mm・131g、650mlが外径74mm・高さ272mm・140g。口が従来より20%広くなり、氷を入れやすくなったのも特徴です。
Amazonではエリートのアイスフライを500mlと650mlから選べます(2026年10月時点)。飲みものは40℃までなので、冬に温かい飲みものを入れる用途には向きません。
キャメルバックのポディウム チルも、保冷タイプの候補になります。日本の代理店ライトウェイの資料では、620mlが238×74×74mm・99g、710mlが266×74×74mm・122g。保冷は「通常のポディウムの約2倍」と表示されています。
さらに冷たさを優先するなら、エアロゲルという断熱材を使ったポディウム アイス(620ml・7.4×7.4×26.3cm・152g)も候補に。こちらはポディウム比4倍の保冷性能をうたっています。
キャメルバックの飲み口は、握るか吸うだけで出るジェットバルブ。ロックレバーを掛ければ漏れを防げる作りです。どちらも高温の飲みものには使えず、ポディウム アイスは常温以下の飲みもの専用。
同じELITEには、保温にも使えるNanofly 0-100(500ml・外径74mm・151g・メーカー表示で最大4時間)もあります。重さはIce Flyより少し増えますが、冬も1本で通したい人には候補になりそう。
走りながら飲むのは、前後の安全を確かめられる直線で、片手運転に慣れてから。慣れないうちは止まって飲むほうが落ち着けますし、これはどのボトルでも変わりません。
冷たさ優先なら真空断熱ボトルを止まって飲む

冷たさの持ちを最優先にするなら、ステンレスの真空断熱ボトルが候補です。魔法びんと同じ仕組みで、樹脂の保冷ボトルとは断熱の考え方がまるで違います。
サーモスの自転車専用ボトルFJP-601は、600mlで本体が約7.5×8.0×23.0cm・約280g。保冷効力は「6時間で10℃以下」で、メーカー希望小売価格は4,620円(税込・2026年10月時点の公式表示)です。
ボタンを押すとフタが開くワンタッチ式で、口径は約4.5cm。ただし取扱説明書には「走行中は使用しないでください」と書かれています。走りながら飲むボトルではなく、止まって飲むボトルと考えておきましょう。
通販では、AmazonでもサーモスのFJP-601が手に入ります。価格と在庫は色や時期で変わるので、最新の情報は商品ページで確かめてくださいね。
キャメルバックにも、真空断熱のポディウム ステンレス(650ml・272×75×75mm・354g)があります。代理店の資料では保冷時間は18時間ですが、中身の温度や外気温で変わるという注記付き。ボトルを傾けて飲む作りです。
傾けて飲むボトルは顔が上を向きやすく、前を見たまま飲むのはスクイーズより難しくなります。どちらも、木陰や休憩所で止まって飲むと割り切れる人向けですね。
もう1つの違いが重さ。FJP-601は約280g、ポディウム ステンレスは354gで、Ice Fly(131〜140g)の2倍前後からそれ以上あります。中身を入れればさらに重くなるので、ケージの保持力も気にしておきましょう。
止まって飲む回数が増えると、自転車を立てかける場所探しも手間になってきます。休憩の多い走り方なら、ロードバイク用スタンドの選び方も合わせて見ておくと便利かもしれません。
容量は走る距離と暑さで決める

容量は、走る距離と気温で決めるのが分かりやすい方法です。今回取り上げた製品だけでも、500ml、600ml、620ml、650ml、710mlと、容量の選択肢はかなり細かく分かれています。
長い距離を走る日は、容量を優先したほうが安心。補給できる場所が少ないルートほど、大きいボトルや2本差しが心強くなります。
ただし、容量を増やすとボトルは背が高くなります。Ice Flyは500mlから650mlで44mm、ポディウム チルは620mlから710mlで28mm高くなるので、フレームの中に収まるかどうかは先に確かめておいてください。
台座が2か所ある車体なら、ダウンチューブとシートチューブに1本ずつ付ける手もあります。100kmを超えるような日の準備は、ロードバイクで100km走るときの準備にもまとめました。
夏の街乗りや、休憩しながら走るサイクリングが中心なら、容量より保冷を優先する選び方が合っています。こまめに補充できる環境なら、冷たいうちに飲み切れる量で十分という考え方ですね。
一方で、保冷ボトルは熱中症対策の代わりにはなりません。環境省も、のどが渇く前からこまめに水分をとることをすすめています。
暑い日は走る前に暑さ指数を確かめる
環境省の熱中症予防情報サイトに載っている運動の指針では、暑さ指数(WBGT)が31以上なら運動は原則中止、28以上31未満なら激しい運動は中止とされています。
暑さ指数は、気温とは別の指標。ボトルの保冷力に関係なく、走るかどうかはこの数字を見て決めるのが安全です。
実際に飲む量は、体格や気温、走る強さで大きく変わるもの。一律の目安を当てはめるより、のどが渇く前に少しずつ飲む習慣を付けておくのが基本です。
ロードバイクの保冷ボトルの選び方と注意点

「保冷ボトルの最強はどれ?」と気になるところですが、冷たさの数字は、メーカーごとに表し方がばらばらです。数字の読み方と、サーモスの自転車用ボトルを使うときの注意を確かめておきましょう。
保冷時間は断熱の仕組みと試験条件で読む

自転車用の保冷ボトルは、断熱の仕組みで大きく2つに分かれます。樹脂の本体に断熱の層を挟んだスクイーズタイプと、ステンレスの真空断熱タイプです。
樹脂タイプは軽く、握って飲めるのが強み。ステンレスの真空断熱は、メーカーの表示を見ても長い時間を掲げている一方、重く、握って飲むことはできません。ただ、その数字をそのまま横に並べるのは危ういところがあります。
| 製品 | 断熱の仕組み | メーカーの保冷の表示 | 条件・注記 |
|---|---|---|---|
| ELITE Ice Fly | 樹脂の二重構造(空気層+断熱層) | 最大2.5時間 | メーカーの自社評価。他社と条件をそろえた比較ではない |
| ELITE Nanofly 0-100 | 断熱のスクイーズボトル | 最大4時間(保温・保冷) | 同じ条件での他社比較はない |
| キャメルバック ポディウム チル | 断熱構造の樹脂ボトル | 通常のポディウムの約2倍 | 時間ではなく倍率の表示 |
| キャメルバック ポディウム アイス | エアロゲルの断熱 | ポディウムの4倍 | 時間ではなく倍率の表示 |
| サーモス FJP-601 | ステンレスの真空断熱 | 6時間で10℃以下 | 室温20℃±2℃、4℃±1℃の水を規定量入れ、縦置きで6時間 |
| キャメルバック ポディウム ステンレス 650ml | ステンレスの真空断熱 | 18時間 | 中身の温度や外気温で変わると注記 |
出典:ELITE公式製品ページ・技術資料、ライトウェイ(キャメルバックの日本代理店)公式製品情報、サーモス公式「自転車専用ボトル」(2026年10月26日確認)をもとに作成
保冷の数字は、メーカーごとに試験の条件や表し方が違うので、横に並べて順位を付けることはできません。
たとえばサーモスの「6時間で10℃以下」は、室温20℃前後で4℃の水を入れ、縦に置いたままにした試験の結果。炎天下を走り、日差しを浴び続ける状態とは条件がまったく違います。
キャメルバックの「約2倍」「4倍」は、同じブランドの通常モデルと比べた倍率で、時間の数字ではありません。数字の大きさだけで「最強」を決めるのは、少し無理があるんですよね。
使う人によって、受け止め方も分かれているようです。Yahoo!知恵袋の2020年6月の質問には、樹脂の保冷ボトルは冷たさが続く時間に限りがあるという回答と、ステンレスの真空ボトルは長く冷たいという回答が並んでいました。
冷たさを少しでも長く保ちたいなら、使い方でも差が出ます。サーモスの取扱説明書では、少量の冷水を入れて1分ほど予冷すると、保冷に効果的とされています。
氷を入れるなら、口の広さもチェックしておきましょう。Ice Flyは氷を入れやすいように口を広げた作りで、サーモスは大きな氷を押し込まずに小さくしてから入れるよう、説明書で案内しています。
サーモスの自転車専用ボトルは使い方に注意

サーモスのFJPシリーズは、取扱説明書の表紙に「自転車専用設計」と書かれたボトル。それでも説明書のなかには、使い方の注意がいくつも並んでいます。
FJPシリーズの取扱説明書にある主な注意
- 走行中は使用しない(注意が散漫になり、非常に危険)
- ボトルケージの種類によっては取り付けられない
- 保冷専用で、熱い飲みものは入れない
- ドライアイス・炭酸飲料、牛乳・乳飲料・果汁など腐敗しやすいもの、お茶の葉・果肉は入れない
- みそ汁・スープなど塩分を多く含むものは入れない
- 冷凍庫に入れない。飲みものは早めに飲み、入れたまま長く放置しない
いちばん大事なのは、走行中に使わないという点。自転車専用と書かれていても、走りながら飲んでいいという意味ではありません。
飲むときは安全な場所に止まり、本体を立てたままロックリングを外してボタンを押し、フタを開けてからゆっくり傾けます。説明書に書かれている手順です。
ケージとの相性も、説明書が自ら「取り付けられない場合がある」と書いているところ。どのケージなら合うかは、次の章の見比べ方で確かめてみてください。
型番にも注意が必要です。公式ページのラインアップには「FJP-600/601」と並んで書かれていて、仕様表が出ているのはFJP-601(2026年10月時点)。通販では両方の型番が並ぶこともあるので、型番と色を見てから選べば取り違えずに済みますよ。
説明書の全文はサーモスの取扱説明書(FJP用)で読めます。ここに書いていない飲みものを入れてよいかは、説明書かメーカーの窓口で確かめるのが確実です。
ロードバイクのボトルケージは径と向きで選ぶ

ケージ選びで、素材や重さより先に見ておきたいことは2つ。ボトルの太さに合うかと、どちらの向きに抜くか。ここを外すと、軽くて高いケージでも使いにくくなってしまいます。
ボトルの外径とケージの対応径を照らし合わせる

ボトルケージには、決まった太さのボトルに合わせた固定式と、太さを調整できるタイプがあります。まず見るのは、ボトルの公表の外径が、ケージの対応する径の範囲に入っているかどうか。
固定式の例が、ELITEのCustom Race Plus(40g)。外径74mmのボトル用で、前側のエラストマーで保持力を調整できる作りです。
太さを調整できるタイプでは、TOPEAKのModula Cage II(72g)が外径63〜74mmに対応しています。TOPEAKの日本語公式サイトでの価格は1,870円(税込・2026年10月時点)でした。
| ボトル | 容量 | 外径・本体の幅 | 高さ | 重さ | 74mm用のケージとの照合 |
|---|---|---|---|---|---|
| ELITE Ice Fly | 500ml/650ml | 外径74mm | 228mm/272mm | 131g/140g | 公表の径は一致 |
| ELITE Nanofly 0-100 | 500ml | 外径74mm | 242mm | 151g | 公表の径は一致 |
| キャメルバック ポディウム チル | 620ml/710ml | 74×74mm | 238mm/266mm | 99g/122g | 公表の径は一致 |
| キャメルバック ポディウム アイス | 620ml | 74×74mm | 263mm | 152g | 公表の径は一致 |
| キャメルバック ポディウム ステンレス | 650ml | 75×75mm | 272mm | 354g | 公表値は74mmより大きい。実物で確認 |
| サーモス FJP-601 | 600ml | 幅約75mm・奥行約80mm | 約230mm | 約280g | ケージがつかむ位置の径は公表なし。実物で確認 |
出典:ELITE公式製品ページ・技術資料、ライトウェイ公式製品情報、サーモス公式「自転車専用ボトル」、TOPEAK日本公式(2026年10月26日確認)をもとに作成。「一致」は公表値どうしが同じという意味で、保持の強さまでは保証しません。
ボトルの外径とケージの対応径を公表値で見比べて、分からないところは実物で確かめる。この順番なら、届いてから「入らない」を防げます。
表で気をつけたいのが、サーモスの数字。「幅7.5cm・奥行8.0cm」は本体全体の寸法で、ケージがつかむ部分の外径とは限りません。74mmまで対応のケージに入るかは、この数字だけでは決められないということです。
Yahoo!知恵袋の2025年10月の回答にも、魔法びんタイプは重さより太さが合うかが大事で、ゆるいとガタついて傷が付き、きついと出し入れしにくい、という話がありました。
2023年7月の知恵袋には、径の調整式ケージにアルミの水筒を入れると、むき出しの部分に当たって傷むという声もありました。金属のボトルを使うなら、当たる部分の作りまで見ておくと後悔しにくいはず。
ペットボトルを入れたい場合も考え方は同じです。ペットボトルは製品ごとに太さが違うので、63〜74mmのように幅をもたせた調整式が向いています。
ただ、ペットボトルは飲むたびにキャップを回して開け閉めするもの。走りながら飲むなら、飲み口を引き上げるか握るだけで飲めるサイクルボトルのほうが、ずっと扱いやすいですよ。
素材は樹脂、アルミ、カーボンなどがあって、重さも値段もさまざま。ただ、ボトルが合うかどうかは素材より形と対応径で決まるので、素材は径を確かめたあとで、好みや車体の色に合わせて選べば十分かなと思います。
公表値で決めきれないときは、店頭で実物のケージに入れてみるのが確実。ボトルとケージを一緒に選ぶなら、両方の品ぞろえが多い専門店の通販も便利です。
たとえばワイズロードの通販サイト
では、ボトルが118件、ボトルケージ関連が177件並んでいました(2026年10月26日時点)。メーカーや容量を見比べながら、組み合わせを一度に決められます。
小さいフレームは横抜きケージで出し入れを楽に

フレームの三角が小さい車体では、背の高いボトルを上に引き抜くスペースが足りないことがあります。車体によっては、ダウンチューブ側とシートチューブ側で上の空きが違うことも。
冒頭でふれた2023年7月の知恵袋の相談も、フレームサイズ48の車体に高さ28cmの水筒を入れようとして、取り出せないと気づいたというものでした。回答では、横から抜けるケージにする方法がすすめられています。
今回の表でいえば、Ice Flyの650mlとポディウム ステンレスは高さ272mm、ポディウム チルの710mlは266mm。500〜620mlのボトルは228〜263mmなので、容量を1段下げるだけで抜きやすくなることもあります。
横抜きケージの例が、SpecializedのZee Cage II Left(43g)。名前に「Left」と付いていますが、ダウンチューブに付けると左側、シートチューブに付けると右側にボトルが抜けます。
LezyneのFlow Cage SL Left(52.8g)も横から抜く作りで、取付穴が長穴になっていて位置を少しずらせます。こちらは米国の公式ページで確かめた仕様で、国内の流通は確認できませんでした。
横抜きの弱点は、抜ける向きが片側に決まること。左右の名前だけで買うと、付けたい場所で逆向きになる場合があります。付ける場所と、どちらの手で取りたいかを先に決めておけば、選び間違いは防げますよ。
なお、ELITEのCustom Race Plusは前から差し込む作りで、技術資料には横に傾けて取り出せるという記載もあります。ただし横抜き専用のケージとは別物なので、狭いフレーム用なら、私は専用の横抜きタイプを選びます。
ケージの付け方と固定は空と満水で確かめる

ケージを付ける場所は、フレームにあるボトル台座(ダボ穴)。ここにボルト2本で留めるのが基本です。台座の数や位置は車体によって違うので、まずは自分の車体のダウンチューブとシートチューブを見てみてください。
締め付けの強さは、車体やケージのメーカーが指定している値に合わせます。とくにカーボンフレームは、車体の取扱説明書が優先。指定の値で締めるなら、ロードバイク用トルクレンチの選び方も参考になると思います。
付けたら、空のボトルと満水のボトルの両方で、出し入れのしやすさとがたつきを止まった状態で確かめておきましょう。ボトルやケージがフレーム、サドルバッグ、ポンプに当たっていないかも、一緒に見ておくと安心です。
Yahoo!知恵袋の2011年10月の質問には、昔ながらのケージにふつうのサイクルボトルなら、きちんと付ければまず落ちないという回答がありました。その一方で、差し込むだけのペットボトル用ケージでは、段差や急ブレーキでボトルが飛んだという体験も書かれています。
同じ質問には、走っているうちにケージのボルトが緩んでいて、気づいて締め直したという回答も。洗車や空気入れのついでにケージを手で軽く揺すってみる習慣を付けておくと、緩みに早く気づけますよ。
ボトル台座がない車体向けには、バンドやアダプターで付ける製品もあります。ただ、固定力や付けられる場所は製品ごとに違うので、メーカーの対応表と説明書を確かめ、迷ったら自転車店に相談してください。
ボトルがケージから落ちれば、後ろを走る人の妨げにもなりかねません。固定に少しでも不安が残るうちは、その組み合わせで走り出さない。これがいちばんの対策だと思います。
サイクルボトルの洗い方とよくある質問

毎日使うボトルは、保冷力と同じくらい洗いやすさが大事。分解できる部品と食洗機の扱いを製品ごとに確かめてから、よくある質問で細かい疑問も拾っていきます。
洗いやすさは分解できる部品と食洗機で見る

洗いやすさを分けるのは、飲み口まわりを分解できるか、食洗機が使えるか、口が広くて中まで洗いやすいかの3点。同じ保冷ボトルでも、メーカーの案内はかなり違いました。
メーカーの資料で確かめた洗い方
- ELITE Ice Fly:フタと本体を分解して洗い、乾かせる。食洗機の可否は公式ページで確認できず
- キャメルバック ポディウム チル:高温で変形するおそれがあるため、食洗機は使えない
- キャメルバック ポディウム ステンレス:本体もキャップもすべて食洗機に対応。研磨剤入りの洗剤は使えない
- サーモス FJP:各部品を外して洗う。食洗機と塩素系漂白剤は、パッキンとボディリングだけに使える
サーモスの説明書には、使い終わったらすぐに洗って十分に乾かすこと、外出先で洗えないときも本体の内側を水でよくすすぐことが書かれています。煮沸しないよう、注意書きもありました。
食洗機が使えないボトルは、飲み口のパーツを外して手で洗い、しっかり乾かしてから組み立て直すのが基本。サーモスの説明書でも、本体はボディリングを外して洗い、十分に乾かしてから取り付けるよう書かれています。
パッキンや飲み口は、使ううちに傷んでいく部品でもあります。サーモスのFJPは交換用の部品を別売していて、傷んだ部品だけを買い直せるのは長く使ううえで心強いところ。
ボトルとボトルケージのよくある質問

ペットボトルはボトルケージにそのまま入れても大丈夫?
太さが合うケージなら入れられますが、ペットボトルは製品ごとに太さが違います。外径63〜74mmに対応するTOPEAKのModula Cage IIのような調整式を選び、空と満水の両方で固定を確かめておくと安心です。
Yahoo!知恵袋の回答(2011年10月)には、差し込むだけのケージで、段差や急ブレーキのときにボトルが飛んだという体験もありました。
サーモスの自転車用ボトルは走りながら飲めますか?
FJPシリーズの取扱説明書には「走行中は使用しないでください」と書かれています。自転車専用の設計でも、飲むときは安全な場所に止まってからにしましょう。走りながら飲みたいなら、握って飲めるスクイーズボトルのほうが向いています。
横抜きのボトルケージは左右どちらを買えばいいですか?
付ける場所と、ボトルを抜きたい側で決めます。たとえばSpecializedのZee Cage II Leftは、ダウンチューブに付けると左側、シートチューブに付けると右側に抜けます。名前の左右だけで選ぶと逆向きになることがあるので、付ける位置を先に決めておくのが確実です。
ボトルは何本、どれくらいの容量を用意すればいいですか?
走る距離と気温で決めます。長い距離を走る日は容量を優先し、台座が2か所ある車体なら2本付ける方法もあります。
夏の街乗りや休憩の多いサイクリングなら、保冷ボトル1本でこまめに補充する使い方も合っています。容量を増やすと背が高くなるので、フレームに収まるかも確かめておきましょう。
まとめ:ロードバイクのボトルはケージとの相性で選ぶ

ロードバイクのボトルは、保冷力だけで選ぶより、走りながらの飲みやすさ、洗いやすさ、ケージとの相性まで含めて選ぶと失敗しにくくなります。
走りながら飲むなら、Ice Flyやポディウム チル・アイスのような保冷スクイーズボトルを外径74mm用のケージと。冷たさを優先して止まって飲むなら、サーモスのFJP-601やポディウム ステンレスを、太さを実物で確かめたケージと組み合わせます。
長い距離を走る日は容量を優先し、夏の街乗りや休憩中心なら保冷タイプを選ぶ。小さいフレームなら背の低いボトルか横抜きのケージにして、付けたら空と満水で固定を確かめる。
そして暑さ指数が高い日は、ボトルを替えるより先に走る予定そのものを見直す。この流れで選べば、組み合わせで大きく外すことはないはずです。
